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【金曜提言】エディション、クラウドディスク、ムービー・・・Googleが次々とサービスを成功させた鍵とは?
2020/07/09 更新かつて10年前、電子書籍ディバイス戦争が巻き起こり、アマゾンのキンドルやアップルのiPadが覇権争いを繰り広げていた。そんな中、グーグルは2011年1月にWebブラウザとネットが接続されていればどこでも本を購入・閲覧できる「Googleエディション」を開始。多くの読者を獲得した。

Googleのクラウド快進撃は、それだけではない。

普段使用しているパソコンのデスクトップをGoogleサーバーで管理できる「クラウドディスク」をオープンさせると、その翌年には、Webブラウザ上でいつでも気軽に映画やテレビを観ることができる「Googleシアター」を開始させた。
このサービスによって、ユーザーはWebブラウザとインターネットの環境さえあれば、いつどこでも気軽に映画を見ながら、仕事ができる環境になったのだ。

もちろん、ファイル管理はGoogleサーバーで行われることを危惧する声もある。
特に「クラウドディスク」は、ユーザーの個人情報すらもGoogleのサーバー上に保存されることになる。Google側は、個人ファイルの中身に関しては一切関与していないとしているが、ユーザーはその言葉を信じるしかないのが事実だ。

それにしてもである。
なぜこれほどまでに、グーグルは次々と新サービスを生み出し、ユーザーの私生活に潜り込むことができたのか?

著者はそこで思うのである。

「ベストな抽象化にグーグルは優れていたのではないか」
と。

つまり、10年前に電子書籍が市場を拡大しつつあったときに、もちろん電子書籍の分野へ参入するのは当然であるが、その一方で上手に市場の抽象化を行ったことが成功の要因だったと思うのだ。

例えば電子書籍を抽象化すると、「ディバイスを通して見る行為」と置き換えられる。
もっと抽象レイヤーを上げれば、「見て楽しむ」「毎日見る」など「見る」の動詞を中心に、置き換えることができる。

するとどうだろう。

「見る」のレイヤーには、
・映画を見る
・パソコンの画面を見る
・テレビを観る
などのインスタンス化が可能になる。

もうあとは、グーグルの得意分野であるクラウドと組み合わせれば、新しいビジネスが完了となる。まさに、これらのイノベーションが、グーグルの新サービスを次々と生み出す結果になったと言えるだろう。
(エコノミスト・大門寺徹)
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