毎日がスクープの連続!|10年後ニュース
- 【金曜提言】いまやシステムが一瞬にして世界を駆け巡る、10年前のグルーポンと今
- 2020/09/10 更新いまから10年ほど前、日本のインターネットサービスでは「グルーポン」と呼ばれる割引クーポンサービスが登場し、ユーザーが殺到した。
グルーポンとは、ウェブサイト上て飲食店や美容院、チケットなど、1日限定でクーポンを販売するサービスだ。
サイト上で毎日、50%以上の割引クーポンが紹介され、ある一定の人数に達するとクーポン成立となり、チケットを購入できる。
2008年11月に米国でサービスが開始され、またたく間に巨大ビジネスにまで膨れ上がった。
日本でも、2010年に米国発のグルーポンサイトを真似たサイトが登場。サービス開始からビジネスモデルが確立されると、いっきに同業他社が数多くグルーポンビジネスに参入した。
が、同時に、参入企業が多数増え、クーポン発行元(飲食店等)への営業合戦が加熱。また、本来の目的であるクーポン券利用者のリピート率が伸び悩みもあり、グルーポン発行を拒む店舗も多くみられるようになった。
大量模倣サービスにより、インターネット業界でよくあるサービスの地盤沈下が起きたのだ。
◆◇ いまや、どのサイトもいっしょ? ◇◆
模倣から始まるサービスは、10年前のグルーポンに限らず、それ以前からインターネット業界では当たり前の常識だ。
しかし、10年前といまとを比較して大きく進化したのは、ある成功したサービスが模倣されるまでのスピード感の違いだろう。
かつては、たとえ同じサービスを開始するにも、内部のシステム設計と構築に数カ月、早くても数週間は時間を要した。
だが、あるサイトで人気を集めた企画やコンテンツ、サービスが話題になると、いまやどの企業各社も翌日には自社ブランドとして同じサービスをオープンさせている。
つまり、サービスを構築しているシステムは、一瞬にして模倣され駆逐される時代になったのだ。
ユーザーにとり便利なサービスが次々と登場するのは大歓迎だ。が、飽和が生み出す独自性の欠如によって、インターネット業界の空洞化もまた深刻化しているとの声も根強い。